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こんにちは。
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックです🍀
子どもの頃に
「心臓に小さな穴がありますね」
「様子を見ましょう」
と言われ、そのまま大人になった方は意外と多くいらっしゃいます。
✔ 元気に生活できていた
✔ 症状がないから忘れていた
✔ “自然にふさがった”と言われた気がする
…でも、本当に今の心臓は大丈夫?
実は、このような「昔の先天性心疾患(特に心室中隔欠損症:VSD)」は、
大人になってからもフォローすべきケースがあるのです。
今日は、成人してから気づきにくい“先天性心疾患の名残”について、
循環器専門クリニックがやさしく解説します。
🔍先天性心疾患は「100人に1人」
子どもの頃の心臓の病気は珍しくありません。
- 先天性心疾患の頻度:100人に約1人(0.8〜1%)
- そのうち 成人まで元気に過ごす方が増えている
今では、
先天性心疾患の患者さんの2/3以上が“成人”
といわれる時代になりました。
つまり、
「子どもの頃言われた心臓の穴って、今どうなってるの?」
という疑問を持つ大人は、とても多いのです。
🫀最も多いのが「心室中隔欠損症(VSD)」
VSDは先天性心疾患の中で最も多く、
- 全体の 20〜25%(4〜5人に1人)
- 特に 膜様部(まくようぶ)VSDは全VSDの70〜80%を占める“最も一般的なタイプ”
とされています。
🌱膜様部VSDは“自然にふさがりやすい”
膜様部という心室中隔の一部は、自然閉鎖しやすいのが特徴。
- 小児期に 60〜70%が自然閉鎖
- 成人になって“穴は小さいけれど残っている”ケースも多い
多くの人は症状がなく、生活に支障がありません。
👆しかし——
“自然にふさがったっぽい”=一生安心、ではありません。
⚠️大人になってから気をつけるべきポイント
① 大動脈弁逆流
膜様部は大動脈弁のすぐ近くにあるため、
成人になってから
- 大動脈弁が傷む
- 逆流(血液が戻る)が出る
というケースがあります。
発生率:成人VSDの約5〜10%
→ 放置すると心拡大・心不全リスクに。
📌 “無症状でも年1回の心エコー”が推奨される理由です。
② 感染性心内膜炎のリスク
とても稀ですが、欠損孔の部分に血流の乱れがあると、
細菌がついて炎症を起こすことがあります。
発生率は 0.2〜0.5%/年 と稀ながら、
予防として
- 歯科ケア(半年〜1年ごと)
- 口腔衛生
が非常に重要です。
③ 高血圧・更年期・動脈硬化との関連
成人になると、子どもの頃にはなかった負荷が心臓に増えます。
- 加齢による血圧変動
- 更年期で血圧が上がる
- 体重変化
これらが 小さなVSDでも心臓への負担を増やすことがあります。
特に40〜60代の方は、
「昔のVSD+高血圧」が重なると要注意。 👉循環器内科について
🏃♀️日常生活で気をつけたいこと
✔ 運動
軽度〜中等度の膜様部VSDなら、
基本的に運動制限は不要です。
✔ 歯科ケア
感染性心内膜炎予防のため
定期歯科検診(半年〜1年に1回)が推奨。
✔ 血圧管理
40代以降は特に重要。
高血圧は弁逆流や心拡大を悪化させます。
✔ 年1回〜2年に1回の心エコー
成人VSDは“無症状のまま変化する”ことがあるため、
エコーでの定期チェックが安心につながります。
🩺当院でできること
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックでは、
成人先天性心疾患のフォローに対応しています。
当院の特徴
- 循環器専門医による診療
- 女性技師在籍のエコー体制(心臓エコー・頸動脈エコー)
- 年1回の定期心エコーが即日可能
- 豊中駅徒歩3分で通いやすい
- 必要時は大学病院・専門施設との連携紹介もスムーズ
検査内容
- 心エコー(大動脈弁・欠損の評価)
- 心電図
- 血圧・動脈硬化チェック
- 血液検査(合併症の確認)
🌸まとめ
✔ 子どもの頃の「心臓の穴(VSD)」は珍しくない
✔ 膜様部VSDは自然閉鎖しやすく、多くは元気に生活できる
✔ しかし成人では「大動脈弁逆流」「心内膜炎」などのリスクがある
✔ 症状がなくても“定期エコー”が安心
✔ 気になる方は、いつでも相談を
“昔言われた、あの心臓の穴——
大人になった今こそ、いま一度確認してみませんか?”
📍アクセス・ご予約
豊中駅前さかい内科・循環器クリニック
📍 大阪府豊中市本町1丁目6-4 京阪豊中ビル1階
🚶 阪急「豊中駅」徒歩3分
🕐 平日・土日も診療
📞 06-6850-1230
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🌸執筆者情報
酒井 拓
(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)
記事監修・更新日:2025年11月22日
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。




