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こんにちは。
阪急「豊中駅」徒歩3分、【豊中駅前さかい内科・循環器クリニック】です。
血圧のご相談を受ける中で、よくいただく質問があります。
「上の血圧は普通なのに、“下”だけ高いのはどうしてですか?」
実はこれは珍しいことではありません。医学的には
「拡張期高血圧(diastolic hypertension)」
と呼ばれるタイプで、特に若い世代(20〜40代)に多いことがわかっています。
放置すると、将来の心血管病リスク(心筋梗塞・脳卒中・心筋肥大など)を上げる可能性もあるため、早めの理解と対策が大切です。
この記事では、循環器専門クリニックの視点から、下の血圧が高くなる原因と改善方法をわかりやすく解説します。
🌸「下の血圧」だけ高いとはどういう状態?
血圧は通常、次の2つの数字で構成されます。
- 収縮期血圧(上):心臓が血液を押し出すときの圧力
- 拡張期血圧(下):心臓が休んでいるときの圧力
例)120 / 90 mmHg
→ 上は正常、しかし下だけが高い(90以上) → 拡張期高血圧
これは、
「末梢(細い血管)での抵抗が強くなっているサイン」
と捉えることが多く、将来の高血圧への移行期として現れる場合があります。 👉循環器内科について
🌸なぜ拡張期だけが高くなるの?医師が解説
① 若い人の血管は柔らかく“しぼみやすい”
若年者の動脈はまだ硬くないため、血管の“末端抵抗”が上がると拡張期血圧が上昇しやすくなります。
上よりも下が先に上がるタイプは、若い人に典型的です。
② 交感神経の緊張(ストレス・睡眠不足・過労)
自律神経が乱れると、血管が収縮 → 下の血圧が上昇。
特に以下が多い方は要注意です。
- 忙しい
- スマホを見ながら寝落ち
- 眠りが浅い
- 寝ても疲れが取れない
- カフェイン量が多い
これは“現代型拡張期高血圧”の大きな要因です。
③ 塩分過多・肥満・運動不足
末梢血管の抵抗を上げる主要因。
- ラーメン・外食が多い
- 運動習慣がない
- お腹周りの脂肪が増えてきた
という方は、下の血圧が上がりやすくなります。
④ ホルモン・腎臓の異常(隠れた原因)
まれに以下の病気が原因のことも。
- 甲状腺ホルモン異常
- 副腎腫瘍(アルドステロン症)
- 腎血管性高血圧
若いのに拡張期だけ非常に高い場合は、二次性高血圧の精密検査が必要です。
🌸拡張期高血圧を改善する5つの対策
① 減塩を心がける(目標:1日6g未満)
- 醤油・ポン酢は「かける」→「つける」へ
- 加工食品・スープ類は控えめ
- だし・レモン・スパイスで風味付け
塩分は“拡張期血圧”に特に強く影響します。
② 10分だけ軽い運動を“毎日”
激しい運動は不要。以下で十分です。
- 家の中で足踏み
- 1駅歩く
- 階段を使う
- ゆっくりスクワット
筋肉を動かす → 末梢血管が広がる
= 下の血圧が自然と安定します。
③ 睡眠を整える(7時間が目安)
睡眠不足は確実に下の血圧を上げることがわかっています。
- 就寝1時間前はスマホOFF
- 寝室を暗く静かに
- 寝る前のカフェインは控える
④ 体重(特に内臓脂肪)を管理
内臓脂肪は血管を圧迫し、交感神経を刺激し、拡張期血圧を上げます。
目標は BMI 22前後。
⑤ 必要に応じて、循環器専門医で検査を
- 腎臓・電解質・ホルモン
- 心エコー
- 血管の硬さのチェック
「上は正常だから大丈夫」と放置するのはNGです。
🌸こんな時は受診をおすすめします
- 下の血圧が 90mmHg以上が続く
- 頭痛・動悸・だるさがある
- 朝だけ下の血圧が高い
- 若年でも血圧が気になる
拡張期高血圧は見逃されがちですが、
長期的には心臓・血管の負担が蓄積することがあります。 👉循環器内科について
🌸当院でできること
当院では、下の血圧だけ高い方に対して、
- 家庭血圧と外来血圧の精密評価
- 心エコーで心臓のポンプ機能を確認
- 腎臓・ホルモン・甲状腺の血液検査
- 血管の硬さの測定
- 生活指導と栄養相談
- 必要な場合は薬物療法を最適化
豊中エリアで「血圧のことを相談できる循環器内科」として、年齢・生活リズムに合わせた個別最適化を行っています。
🌸まとめ
- 拡張期血圧だけ高い状態は “若い人でも起こるタイプの高血圧”
- 放置すると将来の心臓病リスクに
- 減塩・睡眠・軽運動が改善の三本柱
- 特に若い方は、早めの医療介入が効果的
「最近、下の血圧だけ高い気がする」
その気づきが、未来の健康を守る第一歩です。
どうぞお気軽にご相談ください。
🌸アクセス・ご予約
豊中駅前さかい内科・循環器クリニック
📍 大阪府豊中市本町1丁目6-4 京阪豊中ビル1階
🚶 阪急「豊中駅」徒歩3分
🕐 平日・土日も診療
📞 06-6850-1230 👉WEB予約はこちら
🌸執筆者情報
酒井 拓
(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)
記事監修・更新日:2025年11月26日
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。




