
こんにちは。
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックです🍀
40〜60代の女性から、診察でよくこんな声を伺います。
「急に心臓がバクバクして不安になります」
「夜になると動悸が出て寝つけません」
「更年期のせいだと思うけど…心臓の病気じゃないですよね?」
実は、更年期の女性の約6割が「動悸」を経験すると言われています。
命に関わらないことが多いものの、突然の心拍増加は不安を強くし、生活の質を下げる原因にもなります。
今日は、
なぜ更年期に動悸が起こりやすいのか?
どこまでが更年期の範囲で、どこからが循環器疾患のサインなのか?
専門医の視点で、やさしく解説します。
🌸更年期の“動悸”の正体
更年期は、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に低下する時期。
このホルモン変化が、自律神経と心臓のバランスに大きく影響します。
ホルモン低下 → 自律神経が乱れる
エストロゲンは、自律神経(交感神経/副交感神経)のバランスを保つ働きを持っています。
そのエストロゲンが減ると——
- 交感神経(心拍を上げる)が過剰に働く
- 副交感神経(リラックス)が弱くなる
- 些細な刺激で心臓が“ドキッ”と反応しやすい
こうして“突然の動悸”が生じやすくなります。
血管の反応性が変わる
ほてり・発汗(ホットフラッシュ)も動悸の仲間。
血管の拡張・収縮が急に起こることで、心臓にも反応が連動します。
ストレスや不安も拍車をかける
更年期は心理的変化も大きい時期。
ストレス → 交感神経優位 → 心拍増加
という悪循環も。
🌸更年期の動悸は“いつ起こりやすい?”
更年期の動悸には特徴的なパターンがあります。
夜・寝る前に起こりやすい
日中は気が紛れていても、静かな環境になると
心臓の鼓動が強く感じられやすくなります。
安静時に突然起こる
「じっとしているだけなのに急にドキドキする」
これはホルモン変動×自律神経の典型パターンです。
ホットフラッシュと同時に起こる
カーッと熱くなる → 動悸がする
しばしば経験する症状です。
カフェイン・アルコール後に出る
コーヒー・お酒は交感神経を刺激しやすく、
更年期の動悸を助長することがあります。
ストレス場面で出る
職場・家事・対人関係の緊張が引き金になることも。
🌸日常生活でできる“動悸のセルフケア”
① 深呼吸で副交感神経をオンに
動悸が出たときは
4秒吸う → 6秒吐く
の呼吸法が効果的。
② カフェイン・アルコールを控える
特に夕方以降のカフェインは動悸を誘発しやすいです。
③ 適度な運動
ウォーキングやストレッチは自律神経の安定に役立ちます。
④ 睡眠を整える
更年期の不眠は動悸の悪化要因。
寝る前のスマホと冷えに注意。
⑤ 大豆食品・ビタミンEなど良質な食事
自律神経の安定に効果的です。
🌸どこから“受診すべき動悸”?
更年期の動悸は良性のことが多いですが、
一部は 心臓病や不整脈のサイン の場合もあります。
以下に当てはまる方は受診をおすすめします。
✔ 動悸が10分以上つづく
✔ 週に何度も頻繁に起こる
✔ 胸痛・息切れ・めまいを伴う
✔ 安静時の脈が100以上 or 50以下
✔ 初めての動悸で強い不安がある
✔ 不整脈を指摘されたことがある
女性は更年期以降、心臓病リスクが徐々に上がる年代でもあります。
「更年期だから仕方ない」で片付けないことが大切です。
🌸当院でできること
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックでは
- 心電図・24時間心電図(ホルター)
- 心エコー検査(心臓の動きを見る)
- 血液検査(甲状腺・貧血など)
- 更年期症状の評価
- 生活改善・漢方・自律神経アプローチ
を行い、
“更年期由来の動悸”なのか、“治療が必要な動悸”なのか
丁寧に見極めます。
必要に応じて婦人科とも連携しながら、
身体全体を総合的にサポートします。
🌸まとめ
- 更年期の動悸は ホルモン低下 × 自律神経の乱れ が主因
- 夜間・安静時・ストレス時に起こりやすい
- カフェイン・睡眠不足・アルコールで悪化
- 一部は不整脈や心臓病のサインなので注意
- 専門医のチェックで安心と対処法が見つかる
更年期は誰にとっても“心と身体の転換期”。
不安な症状は抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
🌸アクセス・ご予約
豊中駅前さかい内科・循環器クリニック
大阪府豊中市本町1丁目6-4 京阪豊中ビル1階
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🌸執筆者情報
酒井 拓
(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)
記事監修・更新日:2025年11月29日
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。




