🍀「ドキドキする」は年齢のせい? ― 見逃されやすい“心房細動”という不整脈(豊中の循環器専門医が解説)―|豊中の内科・循環器内科|豊中駅前さかい内科・循環器クリニック

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🍀「ドキドキする」は年齢のせい? ― 見逃されやすい“心房細動”という不整脈(豊中の循環器専門医が解説)―

🍀「ドキドキする」は年齢のせい? ― 見逃されやすい“心房細動”という不整脈(豊中の循環器専門医が解説)―|豊中の内科・循環器内科|豊中駅前さかい内科・循環器クリニック

こんにちは。

阪急「豊中駅」徒歩3分の【豊中駅前さかい内科・循環器クリニック】です🍀



「最近、ドキドキすることが増えた」

「前より疲れやすい」

「脈がバラバラする感じがある」

そんな“なんとなくの違和感”を、年齢やストレスのせいだと思っていませんか?

実はその背景に、心房細動(しんぼうさいどう)という不整脈が隠れていることがあります。

🌸その「ドキドキ」は、まず“心房細動”を疑って

心房細動は、症状がはっきりしないまま続くことがある不整脈です。

そして、放置すると脳梗塞リスクにつながることがあるため、「気づいた時点で検査」がとても大切です。



(特に、豊中で「動悸」「脈の乱れ」「息切れ」を感じる方は、早めの循環器受診が安心です。)   👉WEB予約はこちら

🌸問題:なぜ“年齢のせい”で片づけられやすい?

心房細動のやっかいなところは、症状が次のように“あいまい”なことです。

  • ドキドキする日もあれば、しない日もある
  • 「寝不足かな」「疲れてるだけかな」と思える程度の変化
  • いつの間にか慣れてしまう
  • そもそも症状が出ない人もいる

だからこそ、気づきにくく、見逃されやすい。

でも逆に言うと、小さな違和感の段階で確認できると、未来のリスクを減らせる不整脈です。

🌸背景:心房細動とはどんな不整脈?

心房細動は、心臓の上の部屋(心房)が小刻みに震えるように動いてしまう不整脈です。

その結果、

  • 脈が不規則(バラバラ)になる
  • 心臓の拍動が効率よく伝わりにくくなる
  • 心臓の中で血液がよどみやすくなる

という変化が起こります。

ポイントは、

「症状の強さに個人差が大きい」ということ。

強い動悸が出る方もいれば、健診やスマートウォッチで初めて気づく方もいます。

🌸心房細動のサイン(こんな“いつもと違う”は要チェック)

次のような症状は、心房細動のサインになることがあります。

  • ドキドキする(急に脈が速い/強く打つ)
  • 脈が飛ぶ・乱れる感じがある
  • 息切れ(階段や坂道で息が上がる)
  • 疲れやすい/だるい
  • 胸の違和感(重い・詰まる・圧迫感)
  • 夜に急に動悸が気になって眠れない

「胸痛」や「強い息苦しさ」を伴う場合は、心房細動以外の病気も含めて評価が必要なことがあります。                                                        👉WEB予約はこちら

🌸放置がこわい理由は“脳梗塞”です

心房細動で最も大切なのは、脳梗塞の予防です。

心房がうまく動かず血流がよどむと、心臓の中に血のかたまり血栓)ができることがあります。

その血栓が脳へ飛ぶと、突然の脳梗塞につながる可能性があります。

さらに心房細動が原因の脳梗塞は、

重症化しやすく、後遺症が残りやすいことが知られています。



「ドキドキするだけ」と思える段階で、将来のリスクが隠れている――

だからこそ、症状が軽いうちに“確認する”価値が高いのです。

🌸心房細動は“比較的シンプルな検査”で見つけられます

心房細動は、循環器内科で次のような検査で確認できます。

  • 心電図(その場で脈の乱れを確認)
  • ホルター心電図(24時間):一時的な不整脈の検出に有用
  • 必要に応じて、心エコー(心臓の構造・血栓リスク評価の参考)
  • 血液検査(甲状腺・貧血など、背景因子の確認)

「たまたま受診時は出ていない」ということもあるため、症状の頻度やタイミングに合わせて検査を組み立てます。

🌸心房細動が起こりやすい方の特徴

次に当てはまる方は、心房細動のリスクが高いことがあります。

  • 60歳以上
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症がある
  • 心臓病の既往がある
  • 睡眠時無呼吸症候群がある/いびきが強い
  • 飲酒量が多い
  • 最近、動悸・息切れ・脈の乱れを感じる
  • スマートウォッチで不整脈通知が出た

「症状が軽いから大丈夫」ではなく、“今の状態を知る”ことが安心につながるタイプの病気です。

🌸見つかった後が大事:治療のゴールは3つ

心房細動の治療は、主に次の3つを目的に考えます。

  • 動悸・息切れを軽くする(生活の質を守る)
  • 心臓への負担を減らす(心不全を予防する)
  • 脳梗塞を予防する(未来を守る)

特に③の脳梗塞予防は、年齢・持病・生活背景で方針が変わります。

循環器専門医として、「その方に必要な予防が何か」を一緒に整理していきます。

🌸「なんとなく不安」も、立派な受診の理由です

心房細動は、「症状が強くなってから」ではなく「気づいた時点で向き合う」ほうが、結果的に安心につながります。

  • 健診で「脈が不規則」と言われた
  • スマートウォッチで不整脈の通知が出た
  • 最近、動悸・息切れが気になる
  • 豊中で「循環器」「不整脈」を相談できる場所を探している

そんなときは、早めにご相談ください。                             👉WEB予約はこちら

🌸当院でできること(豊中・循環器/不整脈の評価)

豊中駅前さかい内科・循環器クリニックでは、

  • 心電図
  • ホルター心電図(24時間)
  • 必要に応じた心エコー・採血
  • 脳梗塞リスクを踏まえた治療方針のご提案
  • 生活に合わせた現実的な改善策の相談

を行っています。

「不安を抱えたまま帰さない」説明と、生活に溶け込む医療を大切にしています。

🌸まとめ:心房細動は日常に潜む“静かなリスク”

  • 「ドキドキ」は年齢のせいとは限らない
  • 心房細動は、症状がなくても進行することがある
  • 放置でこわいのは脳梗塞リスク
  • 検査で“今の状態”を知ることが、未来の安心につながる

「まだ患者じゃない日。だからこそ、できることがある。」

小さなサインを見逃さないことが、心臓病のない未来への第一歩です。

🌸アクセス・ご予約

豊中駅前さかい内科・循環器クリニック
大阪府豊中市本町1丁目6-4 京阪豊中ビル1階
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🕐 平日・土日も診療
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🌸執筆者情報

酒井 拓

(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)

記事監修・更新日:2025年12月21日

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、

診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。

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