
目次
こんにちは。
阪急「豊中駅」徒歩3分の 豊中駅前さかい内科・循環器クリニック です。
クリスマス・年末のホリデーシーズン。
旅行・買い物・イベントなどで階段や坂道を歩いて「いつもより息が切れる」「胸がドキッとした」と感じる方も多い季節です。
実は、この“ちょっとした変化”が 心臓弁膜症のサイン であることがあります。
今回は 「なぜ心臓弁膜症は気づきにくいのか?」
そして 「症状がなくても検査が必要な理由」 を、専門医の視点から丁寧に解説します。
🌸 本記事の概要
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心臓弁膜症は進行しても気づきにくい
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気づいたときには中等症〜重症の場合も
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自覚症状の例(息切れ・動悸・むくみなど)
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なぜ早めに検査が必要なのか
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心エコーを受けるメリット
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よくある質問(FAQ)
🌸 心臓弁膜症は進行しても気づきにくい病気
心臓弁膜症とは、
心臓の“弁(ドア)”がうまく開閉できなくなる病気 です。
弁の異常が起こると、
- 血液が逆流する(逆流症)
- 血液が通りにくくなる(狭窄症)
といった問題が生じ、心臓に負担がかかります。
しかし、初期はほとんど自覚症状がありません。
日常生活では気づかず過ごしてしまい、
「気づいたときには中等症〜重症だった」
という方も珍しくありません。
進行すると以下のような症状が出て、
最終的には心不全や突然死のリスクにもつながります。
🌸 心臓弁膜症の特徴
✔ 進行がゆっくりなので身体が慣れてしまう
✔ 年齢のせいだと思い込みやすい
✔ 運動量が少ないと症状が隠れやすい
高齢の方は特に、
「最近疲れやすいけど、年齢のせいかな」
「少し息切れするけど、太ったからかも」
と見過ごしてしまう傾向があります。
🌸 心臓弁膜症の典型的な症状
普段は症状がなくても、階段・坂道・旅行先の行楽地など、
身体を少し動かしたときに気づくことがあります。
以下の症状がないかチェックしてみてください。
- 息切れ(階段・坂道で以前より苦しい)
- 動悸(脈が速い/脈が飛ぶ感覚)
- 疲れやすい・だるい
- むくみ(くつ下の跡が消えにくい)
- 夜間の咳・息苦しさ
これらは 心不全の初期症状 とも重なります。
🌸 自覚症状がなくても検査が必要な理由
心臓弁膜症の主な原因は 加齢による弁の劣化・石灰化 です。
✔ 65歳以上の 約10人に1人 が罹患
✔ 高血圧・糖尿病・喫煙・家族歴があるとリスク上昇
そのため、以下の方は 症状がなくても早めの検査がおすすめ です。
- 65歳以上
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症がある
- たばこを吸う
- 家族に心臓病の方がいる
- 健診で「心雑音」を指摘された
放置すると進行し、突然心不全になるケースもあるため、
早期発見がとても重要です。
🌸 症状を自覚するときには進行している可能性
実際、
「心雑音があると言われて初めて検査を受けたら、中等症だった」
という方が多くいらっしゃいます。
息苦しさや胸痛が出る時点では、
すでに重症化へ近づいている場合もあります。
したがって、
症状が出る前に検査することが、最も安全で賢い選択肢
といえます。
🌸 適切なタイミングで治療するために必要なこと
心臓弁膜症は自然治癒しません。
進行度に応じて
- 経過観察
- 薬物治療
- カテーテル治療(TAVI)
- 手術
など、適切な治療が異なります。
早めに心エコーで重症度を把握することで、
最適なタイミングで治療に進むことができる のです。
🌸 心エコー検査で分かること
当院で行う心エコーでは、以下を精密に評価できます。
- 弁の開閉の状態
- 逆流の有無・強さ
- 狭窄の程度
- 心臓の動き(EFなど)
- 心臓の負担(心肥大・肺うっ血)
放射線を使わず痛みもなく、
妊婦さんも受けられる安全な検査 です。
当院では 女性検査技師 による検査も可能で、
胸部検査が不安な女性の方にも配慮しています。
🌸 検査で“今の状態”を知ることが、将来の安心につながる
軽症であれば 3〜5年ごと、
中等症であれば 1〜2年ごと の経過観察が必要です。
急激に進行することは多くありませんが、
個人差があるため 定期評価がとても大切 です。
“今どの位置にいるのか”を理解することで、
安心して日常生活を送ることができます。
🌸 よくある質問(FAQ)
Q1. 心臓弁膜症はなぜ自覚症状が出にくいのですか?
A. 病気がゆっくり進行するため、身体がその状態に慣れてしまうからです。
高齢者では「年のせい」と考えてしまい、症状を見逃しやすくなります。
Q2. 心臓弁膜症の検査を受ける必要があるのはなぜですか?
A. 初期症状がほぼなく、気づいたときには進行していることが多いためです。
65歳以上・生活習慣病がある・喫煙する方は特に要注意です。
Q3. 心エコー検査では何が分かりますか?
A. 弁の開き具合、逆流の程度、心臓の動き、負担の有無など、
現在の状態・重症度・治療の必要性 が分かります。
🌸アクセス・ご予約
豊中駅前さかい内科・循環器クリニック
大阪府豊中市本町1丁目6-4 京阪豊中ビル1階
🚶 阪急「豊中駅」徒歩3分
🕐 平日・土日も診療
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🌸執筆者情報
酒井 拓
(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)
記事監修・更新日:2025年12月12日
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。




