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冬になり、豊中でもインフルエンザが急増しています。
当院にも ワクチン接種希望の方 と 実際に感染された方 の両方が来院される季節となりました。
「家族がインフルエンザにかかった」
「受験・プレゼン・旅行を控えて絶対に寝込めない」
そんな声にお応えし、当院では 抗インフルエンザ薬(タミフル)の予防投与(自費) を行っています。
🌸 インフルエンザ予防投与とは?
抗インフルエンザ薬を「発症前から内服する」ことで、
発症率を70〜80%低減できる と報告されています。
特に以下のケースで有効です。
- 同居家族にインフルエンザ患者が出た(濃厚接触)
- 発症すると重症化リスクが高い方
- 高齢者や慢性疾患の家族がいる場合
- 咳・くしゃみを浴びるなどの“曝露”があった後
- 受験生・重要イベント前の社会人
※予防内服はあくまで 追加の手段 であり、手洗い・マスク・ワクチンに代わるものではありません。
🌸 予防投与はいつ始める?
インフルエンザ患者との接触後48時間以内 に服用開始することが推奨されています。
48時間を過ぎると、有効性を裏づけるデータがありません。
➡「家族が今日インフルエンザになった」
➡「昨日、同僚がインフルエンザだった」
このような場合は できるだけ早めのご相談をお願いします。
🌸 診察について
インフルエンザ予防投与は、医師法上の「医療行為」です。
そのため、必ずご本人の診察が必要 です。
- ご家族のみの来院
- 電話のみの依頼
- 代理受診
これらでは処方できません。
🌸 使用する薬剤
当院が予防投与に使用するのは タミフル(オセルタミビル) です。
- 世界的に安全性と有効性が確立
- 予防投与として実績が豊富
- 当院では 先発品のみ を採用
🌸 服用方法
タミフル(オセルタミビル)
- 量:75mg
- 回数:1日1回
- 期間:10日間
- 形式:内服カプセル
🌸 費用(自費診療・税込)
■ タミフル(先発品)予防投与セット 8,000円(税込)
<含まれるもの>
- 医師の問診・診察
- 同意書
- タミフル10日分(先発品)
- 書類一式
➡ 受験生・高齢者と同居される方からの希望が非常に多い治療です。
➡ 保険適用外のため 全額自己負担 となります。
🌸 副作用と注意点
【よくある副作用】
- 吐き気・嘔吐
- 下痢・腹痛
- 頭痛
【まれな副作用】
- アレルギー反応
- 肝障害など
副作用が出た場合は速やかにご連絡ください。
■ 医薬品副作用被害救済制度について
予防投与は「保険適用外の適応外使用」に該当するため、
救済制度の対象外となる可能性があります。
診察時に医師より詳しくご説明いたします。
🌸 よくある質問(FAQ)
Q.薬を飲めば感染対策をしなくても大丈夫?
A.いいえ。
予防内服は 100%発症を防ぐものではありません。
手洗い・マスク・換気と併用してください。
Q.ワクチンとどちらが大事?
A.役割が違います。
- ワクチン:流行シーズン全体で発症・重症化を防ぐ主軸
- 予防投与:濃厚接触時の“緊急追加策”
併用が最も効果的です。
Q.妊娠中でも可能?子どもも可能?
A.当院では “中学生以上” を対象としており、妊娠中・小児の予防投与は行っておりません。
🌸 受診をご希望の方へ
- 「家族がインフルエンザになった」
- 「受験・仕事があり絶対に寝込めない」
- 「高齢の家族を守りたい」
そのような状況では、予防内服が選択肢となります。
安全性とエビデンスに基づき、
必要な方に適切な医療を提供いたします。
🌸アクセス・ご予約
豊中駅前さかい内科・循環器クリニック
📍 大阪府豊中市本町1丁目6-4 京阪豊中ビル1階
🚶 阪急「豊中駅」徒歩3分
🕐 平日・土日午前も診療
📞 06-6850-1230
👉WEB予約はこちら
🌸執筆者情報
酒井 拓
(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)
記事監修・更新日:2025年12月5日
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。




