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こんにちは。
阪急「豊中駅」徒歩3分の
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックです🍀
胃腸炎で下痢や嘔吐が続いたあと、
「立ち上がるとフラッとする」
「血圧を測ったら、いつもより低い」
「安静にしているのに脈が速い」
「心臓がドキドキする」
ということがあります。
こうした症状の原因として、まず考えたいのが脱水です。
下痢や嘔吐によって体から水分が失われると、血管の中を流れる血液量が減少します。
すると血圧が下がり、体はそれを補うために心拍数を上げようとします。
つまり、
胃腸炎 → 脱水 → 血圧低下 → 心拍数上昇 → 動悸
という流れが起こることがあります。
ただし、ここで大切なのは、
「胃腸炎だから、この動悸も脱水だろう」
と決めつけないことです。
今回は、胃腸炎による脱水が血圧や心臓にどのような影響を与えるのか、そして循環器内科を受診した方がよいサインについて解説します。
🌸この記事のまとめ
✅ 胃腸炎では下痢・嘔吐によって脱水になりやすくなります
✅ 脱水すると血液量が減り、血圧が下がることがあります
✅ 血圧を保つため心拍数が上がり、動悸を感じることがあります
✅ 脱水や電解質の変化が、不整脈のきっかけになることもあります
✅ 水分補給をしても動悸が続く場合は、心臓の評価が必要なことがあります

🌸胃腸炎で血圧が下がるのはなぜ?
下痢や嘔吐が続くと、体から多くの水分が失われます。
さらに食欲がなく、飲み物も十分に取れていなければ、体に入ってくる水分も減ります。
その結果、血管の中を循環する血液量が減少します。
すると、
-
血圧がいつもより低い
-
立ち上がるとふらつく
-
めまいがする
-
体がだるい
-
尿が少なくなる
といった症状が現れることがあります。
特に、
「横になっていると大丈夫なのに、立つとフラッとする」
という症状は、脱水によって血圧を維持しにくくなっているサインの一つです。
🌸では、なぜ「動悸」がするのでしょうか?
血液量が減って血圧が下がると、体はそのままにはしておきません。
全身へ必要な血液を届けるために、心臓を速く動かして血圧を保とうとします。
そのため、
「脈が速い」
「心臓がドキドキする」
と感じることがあります。
つまり、胃腸炎のときの動悸は、脱水に対する体の代償反応として起こっていることがあります。
水分が取れるようになり、脱水が改善すると、血圧や心拍数も元に戻ってくることがあります。
🌸脱水は「水分不足」だけではありません
下痢や嘔吐では、水だけでなくナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。
これらの電解質は、心臓が規則正しく拍動するためにも重要です。
そのため、脱水や電解質バランスの乱れが強くなると、
-
脈が速くなる
-
脈が飛ぶ
-
脈が不規則になる
といった症状につながることがあります。
もともと不整脈がある方では、体調不良や脱水をきっかけに症状が出やすくなることもあります。
🌸「脱水による動悸」と「心臓病による動悸」はどう見分ける?
症状だけで完全に見分けることはできません。
ただし、一つの目安として考えられる違いがあります。
脱水が関係している可能性が高いケース
✅ 下痢・嘔吐が続いている
✅ 食事や水分が十分に取れていない
✅ 尿の量が減っている
✅ 立つとふらつく
✅ 水分補給や安静で徐々に改善する
一方で、次のような場合は**「脱水だけ」と決めつけないこと**が大切です。
心臓の評価も考えたいケース
✅ 水分を取っても動悸が続く
✅ 脈が明らかに不規則
✅ 安静にしていても脈が非常に速い
✅ 胸の痛み・圧迫感を伴う
✅ 息切れ・呼吸苦がある
✅ めまい・失神を伴う
✅ 胃腸炎が改善しても動悸が残る
こうした場合には、不整脈などが隠れていないか確認する必要があります。
🌸特に注意したいのは高齢者・心臓病のある方
脱水の影響は、すべての人に同じように現れるわけではありません。
特に注意したいのは、
-
高齢の方
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高血圧で治療中の方
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心不全のある方
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不整脈のある方
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腎臓病のある方
-
利尿薬などを服用している方
高齢になるとのどの渇きを感じにくくなり、本人が気付かないうちに脱水が進んでいることがあります。
また、心不全などで治療中の方では、単純に「水分をたくさん飲めばよい」とも限りません。
心臓や腎臓の状態によって適切な水分量が異なるため、持病がある方は主治医へ相談してください。
🌸こんなときは医療機関へ
胃腸炎そのものは自然に改善することも多い病気です。
しかし、次のような場合は「食事を変えて様子を見る」だけではなく、一度医療機関での評価をおすすめします。
✅ 水分を飲んでもすぐに吐いてしまう
✅ 尿が明らかに少なくなっている
✅ 立つと強くふらつく
✅ 血圧が普段よりかなり低い
✅ 動悸がなかなか治まらない
✅ 脈が乱れている感じがする
✅ 高齢者で食事・水分がほとんど取れない
特に脱水+動悸がある場合には、「胃腸の症状」だけを見るのではなく、血圧や脈拍を含めた全身状態を確認することが重要です。
🌸このような症状は119番を優先してください
次のような場合は、クリニックへの通常受診ではなく、救急要請を検討してください。
✅ 意識がもうろうとしている
✅ 失神した
✅ 強い胸痛・胸の圧迫感がある
✅ 呼吸が苦しい
✅ 立つことができないほどぐったりしている
✅ 吐血や大量の血便がある
胃腸炎と思っていても、別の重い病気が隠れていることがあります。
症状が強い場合には、自己判断せず救急医療を優先してください。
🌸循環器専門医としてお伝えしたいこと
私たちが診察で大切にしているのは、
「動悸がある=心臓病」
と考えることでも、
「胃腸炎だから=脱水」
と判断することでもありません。
重要なのは、
なぜ今、血圧が下がっているのか。
なぜ今、脈が速くなっているのか。
を一つずつ確認することです。
脱水による一時的な頻脈であれば、それが確認できることも安心につながります。
一方で、不整脈などが隠れていれば、必要な治療につなげることができます。
「大きな病気ではなかった」と確認することも、循環器診療の大切な役割だと考えています。
🌸よくあるご質問
Q.胃腸炎で脈が100を超えることはありますか?
脱水、発熱、痛みなどによって心拍数が上がることはあります。
ただし、安静にしても速い状態が続く、脈が不規則、胸痛や息切れを伴う場合は医療機関へご相談ください。
Q.血圧が低ければ水をたくさん飲めばよいですか?
必ずしもそうとは限りません。
特に心不全や腎臓病などで水分制限を受けている方は、自己判断で大量に水分を取らず、医師へ相談してください。
Q.胃腸炎が治ったのに動悸だけ残っています。受診した方がよいですか?
一度確認をおすすめします。
脱水が改善したあとも動悸が続く場合には、不整脈など別の原因がないか評価することがあります。
🌸最後に
胃腸炎は「お腹の病気」ですが、下痢や嘔吐によって脱水が進むと、血圧や心拍数にも影響します。
血圧が下がれば、体はそれを補うために心拍数を上げます。
その結果として、
「ふらつく」
「脈が速い」
「心臓がドキドキする」
と感じることがあります。
多くは脱水の改善とともに落ち着きます。
しかし、
水分を取っても動悸が続く。
脈が乱れている。
胸痛や息苦しさがある。
そんな場合には、「胃腸炎だから」と決めつけず、一度ご相談ください。
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックでは、
その日、その瞬間の「不安」を、その場で「安心」に変える医療
を目指しています。
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🌸執筆者情報
酒井 拓
(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)
記事監修・更新日:2026年8月12日
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。




