胃腸炎で血圧が下がる・動悸がするのはなぜ?|脱水と心臓への影響を循環器専門医が解説|豊中の内科・循環器内科|豊中駅前さかい内科・循環器クリニック

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胃腸炎で血圧が下がる・動悸がするのはなぜ?|脱水と心臓への影響を循環器専門医が解説

胃腸炎で血圧が下がる・動悸がするのはなぜ?|脱水と心臓への影響を循環器専門医が解説|豊中の内科・循環器内科|豊中駅前さかい内科・循環器クリニック

こんにちは。

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豊中駅前さかい内科・循環器クリニックです🍀

胃腸炎で下痢や嘔吐が続いたあと、

「立ち上がるとフラッとする」

「血圧を測ったら、いつもより低い」

「安静にしているのに脈が速い」

「心臓がドキドキする」

ということがあります。

こうした症状の原因として、まず考えたいのが脱水です。

下痢や嘔吐によって体から水分が失われると、血管の中を流れる血液量が減少します。

すると血圧が下がり、体はそれを補うために心拍数を上げようとします。

つまり、

胃腸炎 → 脱水 → 血圧低下 → 心拍数上昇 → 動悸

という流れが起こることがあります。

ただし、ここで大切なのは、

「胃腸炎だから、この動悸も脱水だろう」

と決めつけないことです。

今回は、胃腸炎による脱水が血圧や心臓にどのような影響を与えるのか、そして循環器内科を受診した方がよいサインについて解説します。

🌸この記事のまとめ

✅ 胃腸炎では下痢・嘔吐によって脱水になりやすくなります

✅ 脱水すると血液量が減り、血圧が下がることがあります

✅ 血圧を保つため心拍数が上がり、動悸を感じることがあります

✅ 脱水や電解質の変化が、不整脈のきっかけになることもあります

✅ 水分補給をしても動悸が続く場合は、心臓の評価が必要なことがあります

🌸胃腸炎で血圧が下がるのはなぜ?

下痢や嘔吐が続くと、体から多くの水分が失われます。

さらに食欲がなく、飲み物も十分に取れていなければ、体に入ってくる水分も減ります。

その結果、血管の中を循環する血液量が減少します。

すると、

  • 血圧がいつもより低い

  • 立ち上がるとふらつく

  • めまいがする

  • 体がだるい

  • 尿が少なくなる

といった症状が現れることがあります。

特に、

「横になっていると大丈夫なのに、立つとフラッとする」

という症状は、脱水によって血圧を維持しにくくなっているサインの一つです。

🌸では、なぜ「動悸」がするのでしょうか?

血液量が減って血圧が下がると、体はそのままにはしておきません。

全身へ必要な血液を届けるために、心臓を速く動かして血圧を保とうとします。

そのため、

「脈が速い」

「心臓がドキドキする」

と感じることがあります。

つまり、胃腸炎のときの動悸は、脱水に対する体の代償反応として起こっていることがあります。

水分が取れるようになり、脱水が改善すると、血圧や心拍数も元に戻ってくることがあります。

🌸脱水は「水分不足」だけではありません

下痢や嘔吐では、水だけでなくナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。

これらの電解質は、心臓が規則正しく拍動するためにも重要です。

そのため、脱水や電解質バランスの乱れが強くなると、

  • 脈が速くなる

  • 脈が飛ぶ

  • 脈が不規則になる

といった症状につながることがあります。

もともと不整脈がある方では、体調不良や脱水をきっかけに症状が出やすくなることもあります。

🌸「脱水による動悸」と「心臓病による動悸」はどう見分ける?

症状だけで完全に見分けることはできません。

ただし、一つの目安として考えられる違いがあります。

脱水が関係している可能性が高いケース

✅ 下痢・嘔吐が続いている

✅ 食事や水分が十分に取れていない

✅ 尿の量が減っている

✅ 立つとふらつく

✅ 水分補給や安静で徐々に改善する

一方で、次のような場合は**「脱水だけ」と決めつけないこと**が大切です。

心臓の評価も考えたいケース

✅ 水分を取っても動悸が続く

✅ 脈が明らかに不規則

✅ 安静にしていても脈が非常に速い

✅ 胸の痛み・圧迫感を伴う

✅ 息切れ・呼吸苦がある

✅ めまい・失神を伴う

✅ 胃腸炎が改善しても動悸が残る

こうした場合には、不整脈などが隠れていないか確認する必要があります。

🌸特に注意したいのは高齢者・心臓病のある方

脱水の影響は、すべての人に同じように現れるわけではありません。

特に注意したいのは、

  • 高齢の方

  • 高血圧で治療中の方

  • 心不全のある方

  • 不整脈のある方

  • 腎臓病のある方

  • 利尿薬などを服用している方

高齢になるとのどの渇きを感じにくくなり、本人が気付かないうちに脱水が進んでいることがあります。

また、心不全などで治療中の方では、単純に「水分をたくさん飲めばよい」とも限りません。

心臓や腎臓の状態によって適切な水分量が異なるため、持病がある方は主治医へ相談してください。

🌸こんなときは医療機関へ

胃腸炎そのものは自然に改善することも多い病気です。

しかし、次のような場合は「食事を変えて様子を見る」だけではなく、一度医療機関での評価をおすすめします。

✅ 水分を飲んでもすぐに吐いてしまう

✅ 尿が明らかに少なくなっている

✅ 立つと強くふらつく

✅ 血圧が普段よりかなり低い

✅ 動悸がなかなか治まらない

✅ 脈が乱れている感じがする

✅ 高齢者で食事・水分がほとんど取れない

特に脱水+動悸がある場合には、「胃腸の症状」だけを見るのではなく、血圧や脈拍を含めた全身状態を確認することが重要です。

🌸このような症状は119番を優先してください

次のような場合は、クリニックへの通常受診ではなく、救急要請を検討してください。

✅ 意識がもうろうとしている

✅ 失神した

✅ 強い胸痛・胸の圧迫感がある

✅ 呼吸が苦しい

✅ 立つことができないほどぐったりしている

✅ 吐血や大量の血便がある

胃腸炎と思っていても、別の重い病気が隠れていることがあります。

症状が強い場合には、自己判断せず救急医療を優先してください。

🌸循環器専門医としてお伝えしたいこと

私たちが診察で大切にしているのは、

「動悸がある=心臓病」

と考えることでも、

「胃腸炎だから=脱水」

と判断することでもありません。

重要なのは、

なぜ今、血圧が下がっているのか。

なぜ今、脈が速くなっているのか。

を一つずつ確認することです。

脱水による一時的な頻脈であれば、それが確認できることも安心につながります。

一方で、不整脈などが隠れていれば、必要な治療につなげることができます。

「大きな病気ではなかった」と確認することも、循環器診療の大切な役割だと考えています。

🌸よくあるご質問

Q.胃腸炎で脈が100を超えることはありますか?

脱水、発熱、痛みなどによって心拍数が上がることはあります。

ただし、安静にしても速い状態が続く、脈が不規則、胸痛や息切れを伴う場合は医療機関へご相談ください。

Q.血圧が低ければ水をたくさん飲めばよいですか?

必ずしもそうとは限りません。

特に心不全や腎臓病などで水分制限を受けている方は、自己判断で大量に水分を取らず、医師へ相談してください。

Q.胃腸炎が治ったのに動悸だけ残っています。受診した方がよいですか?

一度確認をおすすめします。

脱水が改善したあとも動悸が続く場合には、不整脈など別の原因がないか評価することがあります。

🌸最後に

胃腸炎は「お腹の病気」ですが、下痢や嘔吐によって脱水が進むと、血圧や心拍数にも影響します。

血圧が下がれば、体はそれを補うために心拍数を上げます。

その結果として、

「ふらつく」

「脈が速い」

「心臓がドキドキする」

と感じることがあります。

多くは脱水の改善とともに落ち着きます。

しかし、

水分を取っても動悸が続く。

脈が乱れている。

胸痛や息苦しさがある。

そんな場合には、「胃腸炎だから」と決めつけず、一度ご相談ください。

豊中駅前さかい内科・循環器クリニックでは、

その日、その瞬間の「不安」を、その場で「安心」に変える医療

を目指しています。

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🌸執筆者情報

酒井 拓

(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)

記事監修・更新日:2026年8月12日

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、

診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。

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