
目次
こんにちは。
阪急「豊中駅」徒歩3分の
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックです🍀
前回の【考え方編】では、
「肥満症は体重ではなく病気を治療すること」
「GLP-1はゴールではなく、生活習慣を整えるためのサポートであること」
についてお話しました。
今回は、
当院が実際にどのような考え方で医学的体重管理を行っているのか
をご紹介します。

🌸この記事のまとめ
✅ 当院ではGLP-1だけに頼る治療は行っていません
✅ 循環器専門医が高血圧・脂質異常症・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群なども含めて評価します
✅ 食事・運動・睡眠・行動習慣まで含めて医学的にサポートします
✅ GLP-1は「続けること」ではなく「卒業すること」を目標に使用します
✅ 将来の心筋梗塞・脳卒中・心不全を予防することが、本当の目的です
🌸当院は「GLP-1外来」ではありません
最近では、
「GLP-1を処方しています」
という医療機関が増えました。
しかし当院では、
GLP-1そのものを目的とした診療は行っていません。
私たちが診ているのは、
「肥満症」という病気です。
その背景には、
⭐ 高血圧
⭐ 脂質異常症
⭐ 糖尿病
⭐ 脂肪肝
⭐ 睡眠時無呼吸症候群
⭐ 動脈硬化
などが隠れていることが少なくありません。
つまり、
体重を減らすことより、病気を予防すること
が診療の目的です。
🌸まずは「本当に肥満症か」を確認します
BMIだけで治療を始めることはありません。
当院ではまず、
現在の健康状態を確認します。
例えば、
✅ BMI
✅ 腹囲
✅ 血圧
✅ LDLコレステロール
✅ 中性脂肪
✅ 血糖値・HbA1c
✅ 肝機能
✅ 腎機能
などを確認します。
さらに、生活習慣についても詳しくお聞きします。
⭐ いつ食べることが多いのか
⭐ 夜食が多いのか
⭐ 甘いものがやめられないのか
⭐ 外食が多いのか
⭐ 睡眠不足なのか
⭐ ストレスが強いのか
同じ体重でも、原因は人それぞれ違います。
🌸循環器専門医だからこそ評価できることがあります
当院の特徴は、
「体重」だけで終わらないことです。
肥満症は、心臓や血管にも大きな影響を与えます。
そのため必要に応じて、
⭐ 心エコー検査
⭐ 頸動脈エコー検査
⭐ 心電図
⭐ BNP・NT-proBNP
⭐ 動脈硬化評価
などを行い、
今の身体にどれくらい負担がかかっているかを確認します。
例えば、
高血圧で長年治療している方でも、
心肥大が進んでいる方もいれば、
ほとんど影響がない方もいます。
数字だけでは分からない、
「今の心臓の状態」
まで評価することが、
循環器専門医として大切だと考えています。
🌸GLP-1は「生活を変えるきっかけ」です
GLP-1には、
⭐ 食欲を抑える
⭐ 満腹感を持続させる
⭐ 食べ過ぎを防ぐ
という効果があります。
その結果、
患者さんからは、
「自然と間食しなくなった」
「夕食の量が減った」
「お酒が減った」
という声をよくいただきます。
ここが、
生活習慣を変える大きなチャンスです。
この時期に、
食事や運動の習慣を整えることで、
薬を減らしても維持しやすい身体づくりにつながります。
🌸当院が大切にしている4つの柱
GLP-1だけでは、
肥満症は卒業できません。
私たちは、次の4つを一緒に整えていきます。
⭐① 食事
極端な糖質制限や断食ではなく、
無理なく続けられる食習慣を目指します。
「何を食べるか」だけでなく、
「いつ、どのように食べるか」も大切です。
⭐② 運動
激しい運動よりも、
継続できることが重要です。
筋肉量を維持しながら減量することで、
リバウンドしにくい身体づくりにつながります。
⭐③ 睡眠
睡眠不足は、
食欲を増やすホルモンに影響し、
肥満や生活習慣病のリスクを高めます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることもあるため、
必要に応じて検査をご提案しています。
⭐④ 続けられる仕組み
短期間だけ頑張る方法では、
多くの場合リバウンドしてしまいます。
当院では、「一生続けられるか」
という視点で治療方針を考えています。
🌸こんな方は一度ご相談ください
✅ 健診で体重増加を指摘された
✅ BMIが高くなってきた
✅ 高血圧や脂質異常症もある
✅ 健康のために体重を減らしたい
✅ GLP-1治療が自分に合うか知りたい
✅ リバウンドを繰り返している
✅ 将来の心筋梗塞や脳卒中を予防したい
🌸当院でGLP-1治療をご提案する方
GLP-1は、
すべての方に必要な治療ではありません。
当院では、
肥満の程度だけでなく、
⭐ 高血圧
⭐ 脂質異常症
⭐ 糖代謝異常
⭐ 脂肪肝
⭐ 睡眠時無呼吸症候群
⭐ 心血管リスク
などを総合的に評価し、
医学的にメリットが期待できる方へご提案しています。
「痩せたいから処方する」のではなく、
「将来の病気を予防するために必要か」
という視点を大切にしています。
🌸よくある質問(FAQ)
Q. GLP-1だけで痩せられますか?
GLP-1は食欲をコントロールしやすくする治療です。長期的に体重を維持するためには、食事・運動・睡眠など生活習慣の改善が欠かせません。
Q. GLP-1は一生続ける必要がありますか?
いいえ。当院では、薬がなくても体重を維持できる状態を目標としています。生活習慣が定着すれば、減量や中止を検討できる方もいます。
Q. 自由診療でも診察はしっかり受けられますか?
はい。診察・適応判断・副作用の説明・経過観察を行い、安全性を重視して治療を進めます。
Q. 高血圧や脂質異常症があっても相談できますか?
もちろんです。むしろ、これらの生活習慣病を合併している方は、体重管理によって改善が期待できる場合があります。
Q. 他院で治療中でも相談できますか?
はい。他院での治療方針を尊重しながら、必要に応じて医学的体重管理についてご相談いただけます。
🌸最後に
私たちが目指しているのは、
「痩せること」ではありません。
目指しているのは、
⭐ 心筋梗塞にならないこと
⭐ 脳卒中を防ぐこと
⭐ 心不全を予防すること
⭐ いつまでも元気に歩き続けられること
そのための一つの手段として、
GLP-1を適切に活用します。
だからこそ、当院では、
「薬を続けること」ではなく、
「肥満症もGLP-1も卒業できること」
を目標にしています。
体重や健康について気になることがあれば、「まだ病気ではないかもしれない」と感じる段階から、どうぞお気軽にご相談ください。
豊中駅前さかい内科・循環器クリニックは、「その日、その瞬間の“不安”を、その場で“安心”に変える医療」を通じて、皆さんの未来の健康づくりをサポートします。
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🌸執筆者情報
酒井 拓
(医学博士/循環器専門医/抗加齢医学専門医/テストステロン治療認定医/CPAP療法士)
記事監修・更新日:2026年8月11日
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、
診断・治療を目的とするものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。




